もはや日本ロック界のラストボス的な存在となっているB’z。稲葉さんと松本さんの奇跡のユニットです。

作る楽曲が良くて、さらにはライブでの表現が凄まじく良いのは誰もが認める事実です。

しかし、ボーカルの稲葉さんの偉大さは素人目でもわかりますが、ギターの松本さんのギターの実力というのは判断が難しいです。

ギターに詳しい人や好きな玄人からしたら、松本さんのギターのどの部分が具体的にすごいのでしょうか?

目次

松本孝弘(B'z)のギター評価

そもそも功績がすごい

まず、プロのギタリストとしての松本さんの功績がすでにすごいです。

B’zを結成する前のスタジオミュージシャンだった時代でも、プロのギタリストとして人気アーティストと仕事をされていました。

B’z結成以降の活躍ぶりは語るまでもありません。ミリオンヒットの連続、ドームツアーで常に大衆を満足させるプレーを披露してきました。

最近ではスティーブ・ヴァイさんの推薦でロック殿堂入りを果たし(Hollywoodの)、さらにはラリー・カールトンとのアルバム「TAKE YOUR PICK」はグラミー賞受賞を果たしました。

ギブソンから日本人として初めてのシグネイチャーモデルが出るなど、世界的に認められてるギタリストなのです。

印象的で香ばしいリフを量産!

B’zの宿命といえば、産業ビジネスとしての音楽も成り立たせないといけないということです。

平成ではナンバーワンの売り上げを見せたB’zですが、令和になってもセールスを伸ばすと憶測されています。

ギタリストの評価は玄人好みの渋いギタリストか、一般受けの良いキャッチで分かりやすいギタリストに分裂されていますが、松本さんはその両方の名声を欲しいがままにしてるのです。

ギターのリフを聴いただけで「あ、B’zだ!」と分かるように、松本さんの作るリフというのは誰でもスッと入れるような分かりやすさと個性があるのです。

稲葉さんの歌声の癖も凄まじいですが、安定してキャッチでかっこいいリフを当たり前のように作る点、松本さんはすごいのです!

「歌えるギター」だなんて表現がピッタシです。

ライブでのリズム感が均等

印象的なリフやソロでギターの音が前に出やすいB’zの曲ですが、ライブでは松本さんのギターはプレッシャーが大きいです。

露骨に注目される松本さんのギターですが、ライブでミスや音程の悪さを指摘されたことがありません。

派手に動き回るようなスタイルではありませんが、定位置で正確なギターを奏でるのです。

松本さんのギターは最初から最後までリズムに狂いがなく、ギターソロもCDばりに音の1つ1つがクリアで正確なのです。

アレンジ能力の高さも評価されているのですが、それよりも先に演奏の正確さの方が凄まじいと思います。

稲葉さんのボーカルはオリジナル以上のクオリティだと言われているので、その裏で完璧な松本さんのギター演奏があるとなると、今後長くB’zに敵う邦楽ロックバンドは出てこない気がします。

松本のテクニックとソロセンス

松本さんはギターの基礎から高度なテクニックまで何でもできちゃう方です。

B’zの楽曲の都合上、全てのスキルが楽曲の中に出るわけではありませんが、ライブに長く通ってる方であれば、松本さんのマルチな技術力に驚きます。

ライブでは稲葉さんがハーモニカをふいてる時の演奏会など、B’zのオリジナル曲の中では聴けない松本さんのギター技術が披露されます。

ビブラードの揺らし方はまるで機械のように一定であり、時にはジャズマンのように味が深いです。

指のスライドの滑らかさは見ていて惚れ惚れします。ギターに油でも塗ってるのか?ってほど指の滑り方が美しいです。

長いチョーキングも音程に狂いがありません。一体指のどこの筋肉を鍛えればあれだけビッシリとした音の伸びが生まれるのでしょうか・・・。

ソロのアレンジや即興でも「松本さんの音だ!」とずっと昔から聴いてたメロディのように思い込んでしまう凄さがあります。

音の存在が松本さんそのものなのです。

テクニックに感情がこもっている

これは何となくな感覚ですが、松本さんのギターには感情が強く込められています。

バカテクなギタリストは大勢いますが、その音の1つ1つに気持ちが入ってるギタリストは少ないです。

松本さんのスローな曲、歪んだ曲、早弾き、どの音にもフィーリングを感じるのです。

高度なテクニックも100分の1ぐらいの力で、後の99は気持ちで弾いてるのではないか?と個人的には思っています。極端ですみません。

技術アピールよりも先に心を優先したような、無駄を削ることを徹底した余裕のある感じが渋いです。

「能ある鷹は爪を隠す」という言葉がありますが、鷹の部分をそのまま松本さんのTAKに変換しても良いですね!笑

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