西洋音楽史の学者であった皆川達夫さんが死去されました。

新型ウイルスが流行っていますが、死因は老衰です。

皆川達夫 死去。死因は老衰

皆川氏が亡くなられたのは先日の2020年4月19日です。

92歳でした。

皆川 達夫氏(みながわ・たつお=西洋音楽史学者、立教大名誉教授)4月19日、老衰のため死去、92歳。告別式は近親者で行う。喪主は長男、瑞夫(みつお)氏。

長崎県平戸市・生月島で隠れキリシタンによって口伝えで受け継がれてきた祈りの歌「オラショ」の研究に携わり、ラテン語の聖歌との関わりを明らかにした。長年、NHKラジオ第1「音楽の泉」の解説者も務めた。著書に「バロック音楽」「洋楽渡来考」など。引用元:Yahoo!ニュース

長くにわたって西洋音楽史について研究され、これまでに数多くの本を書きました。

西洋音楽を学んだことがある人であれば、誰でお皆川氏の著作にお世話になっていたことでしょう。

皆川達夫の経歴・プロフィール

名前:皆川 達夫(みながわ たつお)
生誕 1927年4月25日(92歳)
出身地  日本・東京都
学歴 東京大学大学院
ジャンル クラシック音楽
職業 音楽教育家、音楽学者、指揮者

皆川さんは生い立ちから華やかな方でした。

東京市水戸藩士皆川氏家系に生まれ、子供の頃からから謡曲の英才教育を受けていました

1940年、名門である東京府立第八中学校(東京都立小山台高等学校の前身)に入学しました。

当時から能楽堂や歌舞伎座に通っていたから驚きです。

西洋音楽にハマるきっかけは、グレゴリオ聖歌パレストリーナレコードを聴いて感動したことがきっかけで、その後にルネサンス音楽に熱中。

そして、将来的に音楽学を志すことになったのです。

しかし、当時は洋風文化に対して消極的なご時世であり、軍国主義的風潮の中で非国民とされいじめも受けたのです。

周りに流されず、自分が好きと決めた音楽ととことん付き合ったという青春が、将来的に掛け替えのないものになったのです。

おすすめの記事