昭和を代表するアイドルであった郷ひろみさん。

デビュー当時から作曲家の筒美京平さんが作曲した曲に恵まれ、幾度もヒットを記録しました。

AKBにとっての秋元康さんと同じように、郷ひろみさんにとって筒美京平さんという存在は切って離せない存在でありました。

今日は郷ひろみさんと筒美京平さんの関係、そして過去に記録したヒット曲についてまとめてみたいと思います。

目次

筒美京平が死去した2020年の紅白で郷ひろみが感謝メドレー披露

長くヒット曲を提供し続けてくれた筒美京平さんですが、2020年10月7日に亡くなってしまいました。

80歳でした。

筒美京平さんの死因は誤えん性肺炎でありました。

新型ウイルスのニュースと、芸能界の悲しいニュースが続いてた時期だったことで大きな話題にはなりませんでしたが、年末に放送されるNHK紅白歌合戦に郷ひろみさんが出演すると、そのニュースが再び脚光を浴びました。

郷は「筒美京平 トリビュートメドレー」と題して、今年10月にこの世を去った作曲家・筒美京平への思いを込めた名曲メドレーを披露する。今年の「NHK紅白歌合戦」に向けて郷は「デビュー曲の『男の子女の子』をはじめ、たくさんの曲を書いていただいた筒美京平先生への思いを込めて、トリビュートメドレーを歌わせていただきます。同時に、紅白を通して全国に今の僕の“元気”をお届けしたいと思います」と意気込み、さらに「昭和、平成、令和と、時代を超えて紅白に出ていますが(笑)、無観客は初めてです。ですが、演出でステージをダイナミックにできる。最大限にコロナ禍を逆手にとった紅白になっているのではないかと思います。さすがNHKだと思いました」と語っている。引用元:Yahoo!ニュース

紅白で筒美京平さんのヒットメドレーを歌う郷ひろみさんの姿をみて、昭和を生きた多くの大人が感動の涙を流しました。

偶然にも「木綿のハンカチーフ」など、筒美京平さん作曲の曲が他にも演奏されたということで、筒美京平さん尽くしの紅白歌合戦となりました。

若者の昭和歌謡ブームで偉大さ再認識?

近年、若者が昭和にヒットした音楽を嗜むようになりました。

若者向けのカフェやクラブに行くと、昭和にヒットした楽曲が流されてたりしますし、テレビでも特集が組まれることもあります。

昭和に多くのスターに楽曲を提供し、ヒットさせた筒美京平さんの楽曲の評価が再認識されているのです。

第二の全盛期を迎えたと思えた矢先に死去されたということで、これには何か特別な意味がありそうです。

筒美京平が郷ひろみに提供したヒット曲

男の子女の子
理由なき反抗
せのびした16才
愛の教室
夢をおいかけて
愛への出発
はじめての感情
不安なとしごろ
不思議な子
小さな体験
卒業
夢を破らないで
光を求めて
旅立ち
夢子よ
きもの姿の君
魅力のマーチ
夢で会おうね

筒美京平さんの郷ひろみ提供以外の代表作

1967年 ヴィレッジ・シンガーズ「バラ色の雲」
1968年 いしだあゆみ「ブルー・ライト・ヨコハマ」
1969年 宇野ゆう子「サザエさん」
1971年 尾崎紀世彦「また逢う日まで」/平山三紀「真夏の出来事」/ 南沙織「17才」/
1973年 麻丘めぐみ「わたしの彼は左きき」
1974年 野口五郎「甘い生活」
1975年 岩崎宏美「ロマンス」/太田裕美「木綿のハンカチーフ」
1978年 庄野真代「飛んでイスタンブール」/野口五郎「グッド・ラック」
1979年 ジュディ・オング「魅せられて」/桑名正博「セクシャルバイオレットNo.1」
1980年 近藤真彦「スニーカーぶる~す」
1981年 近藤真彦「ギンギラギンにさりげなく」/松本伊代「センチメンタル・ジャーニー」
1985年 C-C-B「Romanticが止まらない」/斉藤由貴「卒業」/小泉今日子「なんてったってアイドル」/少年隊「仮面舞踏会」
1986年 中山美穂「ツイてるねノッてるね」
1994年 NOKKO「人魚」
1995年 小沢健二「強い気持ち・強い愛/それはちょっと」
2003年 TOKIO「AMBITIOUS JAPAN!」

これまでに筒美さんが作曲した歴代のシングル曲の売り上げは凄まじいです!

最も売り上げたのがジュディ・オングさんの「魅せられて」で123万枚です。

2位からは近藤真彦さんの「スニーカーぶる~す」で104万枚、3位がいしだあゆみさんの「ブルー・ライト・ヨコハマ」で100万枚、4位が尾崎紀世彦さんの「また逢う日まで」で95万枚、5位が岩崎宏美さんの「ロマンス」で88万枚などとなっています。

歴代売り上げ1位の凄み

近年、CDが売れないとしてレーベルはさまざまな工夫をして音楽を売ってます。

CDが最も売れてた昭和の売り上げ記録を見ると、筒美京平さんの凄みが肌でわかります。

筒美さんは50年以上にわたる活動の中で、訳3000曲近くの楽曲を生みました。

作曲したシングル曲の国内での総売り上げ枚数は7560万枚を超えています。

これは、歴代の作曲家の中でも最も多い数字です。

ちなみに作曲家別では、1位の筒美さんに次いで、2位が小室哲哉さんの7184万枚、3位が織田哲郎さんの4180万枚、4位が桑田佳祐さんの3901万枚、5位がつんく♂さんの3825万枚です。

郷ひろみの"花とミツバチ"よろしく哀愁"

紅白でヒットメドレーを歌唱し話題になった郷ひろみさんですが、筒美京平さん作品の再ブレイクの勢いが余って、過去の名曲が再び脚光を浴びてます。

3000曲以上の曲を作っていますが、当時にして”新しすぎて評価されなかった”という曲も存在し、そのような曲が今になって評価されているのもすごいです。

今でこそ当たり前になっているアーティスト個人によるセルフプロデュースですが、筒美京平さんは郷ひろみさんにその重要さをいち早く教えていました。

さらに「京平先生は、聞くまで教えてくれない。今考えると、僕が持っている個性を自分自身で最大限引き出すことを教えてくれたんだなと。自分で自分のことに興味を持たないと、自分自身を引き出せない。今で言うセルフプロデュースを、いち早く教えてくれていたんだと思います」と感謝する。引用元:Yahoo!ニュース

良い音楽を作るだけでなく、その歌い手の個性を引き出して”売れる”ことに長けた人だったということです。

今の時代に必要なことの全てを筒美さんは知っていたということです。

おすすめの記事