大森隆志さんといえば、サザンオールスターの創成に大きく関わった初期メンバーです。
在籍時は「ター坊」と呼ばれ、個人ファンも多くいる人気メンバーでした。
2001年に突如脱退し、その後は薬物で逮捕されるなど波乱の人生を歩んでいます。
ネット上では古くから宗教との関わりなどが噂され、サザン脱退の真相にも絡んでいると言われています。
今日は2001年までサザンオールスターズに在籍していた大森隆志さんの脱退の真相と、その後にネット上で噂になったことなどを整理してみたいと思います。
目次
大森隆志の経歴と人柄。サザンのデビューのきっかけとなった男
かつてサザンオールスターズのギタリストだった大森隆志さん。
生まれは岡山県ですが、育ちは宮崎県で出身高校は宮崎大宮高等学校です。
サザンのメンバーとは青山学院大学時代に出会い、その後に脱退する2001年まで活動を共にしました。
名前 | 大森隆志(おおもり たかし) |
愛称 | ター坊 |
生年月日 | 1956年12月12日 |
出生地 | 岡山県岡山市 |
出身地 | 宮城県 |
身長 | 178センチ |
学歴 | 青山学院大学経済学部第二部 中退 |
活動期間 | 1978年 - 2006年、2007年 - |
大森隆志さんの性格については”謎が多い””掴みどころがない”と言われていますが、桑田佳祐さんからは、
「新庄のように宇宙人的で自由奔放で、その反面、繊細で優しくて一本気な男」
と評されています。
大森さんはファンの間では「ター坊」の愛称で親しまれました。
サザンに加入したきっかけは、青学時代の桑田佳祐さんが前身のバンドでギターを探していた頃です。
当時、ギター候補は大森さんの他にも2人いたそうですが、桑田佳祐さんは、
1人は「チャランポランでダメ」、もう1人は「テクニックはあるけれどどうもボクよりも音楽を知ってる」といい、大森に対しては「彼はそのどっちでもない」「じゃ下手かっていうと、違う、しっかりちゃんとやってる」「本当にこいつならまかせられると思った」と述べている
と最低限のスキルと、人間性の良さから抜擢したと語っています。
サザンデビューのきっかけになった男。大森隆志「ちゃんとしたバンドをやろうよ」
大森隆志さんがサザンを脱退して長い歳月が流れましたが、いまだに大森さんの復帰を願う声があります。
数々のトラブル(下に記述)を起こしながらもファンから信頼され続けており、”サザンオールスターズのデビューのきっかけになった”という理由が大きいです。
青学時代にサザンに加入した大森さんでしたが、当時は桑田佳祐さんがメンバーチェンジを繰り返しておりグダグダしていたのです。
そんなグダグダしていた桑田佳祐さんに対して大森さんは、
「ちゃんとしたバンドを作ろうよ」
と声をかけたのです。
大森さんの声かけがきっかけとなり、後にデビューからブレイクまで在籍するメンバーらを集めることになったのです。
元々バンドにいたベースの関口和之さん、同じ地元のドラムの松田弘さん、パーカッションの野沢秀行さん、青学の後輩だったキーボードの原由子さんが加わったのです。
大森さんの発言がきっかけとなり、現在のサザンオールスターズの原型が完成されたのです。
その後、ヤマハ主催のバンドコンテスト「EastWest」でサザンは入賞し、桑田佳祐さんも本腰でバンドを活動を活発させたのです。
桑田佳祐さんも大森隆志さんを功労者として認めており、脱退後も「きっかけなった」と発言しています。
大森隆志のサザン脱退の真相はクビ?今嫁・矢倉涼子と再婚後に宗教色が強くなる
サザンオールスターのデビューのきっかけにもなったと言われる大森隆志さん。
ファンからも信頼されていた大森さんですが、2001年に突如脱退が発表されました。
脱退の理由に関しては桑田佳祐さんがラジオで”ソロ志向”などを挙げていました。
「やはり彼のソロ指向が近年非常に強くなってきたということなんですよ」
「おれとしでは、まぁ23年間やってきた家族みたいなもんだから、ギター練習したりして、また戻ってくるのを待ってるからさぁ、みたいなことを言いまして、彼もまたそれを承諾してくれたんですけど……。ただ、彼の律義な性格からすると、最終的に脱退、独立という形が一番前向きな結論かなということになりました」
脱退の詳細を伝えた同ラジオの中では、何度もメンバー間で相談して決めたことだと強調されました。
しかし、大森さんは脱退を発表する1年前の2000年末から“心身のリフレッシュ”を理由にバンド活動を休止し、ファンの間で脱退の噂が囁かれ、翌年の脱退はクビではないか?と推測されました。
大森隆志は矢倉涼子と再婚後に宗教的になった?サザンの音楽活動に悪影響か?
大森隆志さんは1980年代に元「ゴールデンハーフ・スペシャル」のリンダさんと最初の結婚。
2人の子供が生まれましたが、80年代にうちに離婚。(リンダさんは離婚後にOBS大分放送でリポーターとして活躍)
そして、90年代の後半に宗教関係の仕事をしていた矢倉涼子さんと再婚しました。
この矢倉さんとの再婚後の大森さんの変貌ぶりが、サザン脱退の大きな理由になったと言われています。
矢倉涼子さんは20代の頃から創価学会の池田大作名誉会長に気に入られ、長年に渡って彼の直属の通訳を務めてきた方で、信者の間でも有名人でありました。
「じつは大森氏の九州の実家は、お母さんが創価学会の熱心な会員で、本人も20年ほど前から学会の活動に積極的に関わっていました。
初期の頃は他のメンバーたちも特に問題にしていなかったんですが、ここ数年、彼の学会への傾倒ぶりがひどくなり、音楽の練習に集中できなくなったあげく、ついにバンド活動に支障をきたすほどになって、見過ごしておけなくなったというのが真相なんです」
大森隆志さんも実家の母が熱心な信者だったようで、大森さんが学会の広報として成果を上げ、教団に評価された為に矢倉涼子さんと結婚できたのでは?と噂されています。
大森さんが宗教が発行する新聞に載ったり、宗教が推す政党の応援に駆けつけ自分の歌を披露したり、サザンの方向性を無視した行動が目立ったのです。
最終的には、信者がサザンのライブに宗教の象徴カラーの旗を持って駆けつけるなど、ファンにとって不愉快な動きにまで発展。
桑田佳祐さんはたまらず大森さんに厳重注意し、大森さんも宗教に相談し、信者に「そういう行為(旗を持っての声援)はやめましょう」と警告がいったそうです。
団体から信者への警告があったにも関わらず、その後も宗教絡みで不穏な出来事が続き、そのことから大森さんがサザンをクビになったのでは?と考えられています。
大森隆志は脱退の真実を”墓場まで持っていく”。秘密守秘義務の闇
大森隆志さんの脱退は表向きは「ソロ志向」と伝えられていますが、それが真実ではないことは明らかです。
脱退してから長い歳月が経った後、大森さんはメディアのインタビューで脱退の真実について聞かれ、
「ダメです。脱退した時に<秘密守秘義務>の契約を交わしていますので無理です。墓場まで持って行く覚悟ですから」
と、サザン脱退時に秘密守秘義の契約を交わしたことを明かし、これからも脱退の真相については語ることはないと断言されました。
本当にソロ志向云々が真実なら、余裕でベラベラ話せると思うので、やはり闇深い問題であると考えられます。
大森隆志の現在。復帰の可能性は?脱退後にソロ活動も夫婦で大麻所持で逮捕。嫁とは離婚せず
2001年にサザンを脱退した大森隆志さん。
脱退後はソロとして活動を続けていました。
再婚した嫁・涼子さんとの間に子供は生まれませんでしたが、公私ともに順調だと思われました。
しかし、2006年5月11日に違法薬物所持により嫁・涼子さんとともに神奈川県警に逮捕されました。
大森さんはサザンを脱退した後から薬物に手を出してしまっていたようです。
「人にすすめられやってしまった。わきが甘かったんです。軽い気持ちでやってしまった。もちろん自分でやったことは自分で責任を取るしかない」
「捕まった日は、留置場の中で自殺しようかと思いました。好きなギターは弾けないし……。」
当初、嫁・涼子さんは止めていたそうですが、その後に2人で覚醒剤に手を染めることになってしまったのです。
現在までに薬物の依存が心配されていますが、2021年4月15日放送の「じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告~」に出演した際には抜き打ちで薬物検査をしていることを明らかにしています。
「全てを台無しにする。これだけはやめた方がいい。この番組に出ようと決めた最大の理由は、薬物に手を出すとすべてを無にしてしまう。みんなにそうなってほしくないという気持ちを伝えたくて」
「留置場で首吊って死のうかとも考えた。勾留されてファンの子から手紙が来たり、安易に死ぬのは単なる現実逃避。全部受け止めて生きていこうと」
番組では薬物の後悔と、怖さについて真剣に語り、今では全てを受け入れて生きているとのことです。
夫婦で逮捕された後も離婚せずに仲良し?共に音楽活動
2006年に夫婦で逮捕されてしまった大森隆志さん。
ネット上では夫婦が既に離婚してるとの噂がありましたが、実際はまだ既婚のようです。
直近に撮影された、大森さんと涼子さんの写真が流出してるということで、現在も離婚してないのは本当のようです。
大森隆志さんが2016年にリリースされたアルバム「RISING」では、嫁の矢倉涼子さんの名前もクレジットされており、未だに信頼し合える良いパートナーのままのようです。
大森隆志がサザンオールスターズに復帰する可能性は?
大森隆志さんは2001年に脱退してから、一度もサザンと仕事をしていません。
古くからのファンの中には、未だに大森さんのサザン復帰を夢見てる方がいるようです。
ちなみに大森さんはサザンを憎んだことはなく、バンドのことは大好きなようです。
「バカなことを言わないでくださいよ。誰よりもサザンを愛していたのは自分です。その自負は強烈に持っています。どうして自分から愛するサザンを脱退しなければいけないのですか?」
脱退の際に交わした契約の内容次第では、今後一切バンドに関わることがないかもしれません。
薬物関係で逮捕された後には、楽曲のクレジットから名前が消えるなどの対処があったりと、復帰するには多くの問題がありそうです。