現在52歳になったスガシカオさん。
三十路で電通というエリート会社員の道から外れて音楽の道を選んだスガシカオさんですが、順風満帆に見える経歴も、実は恐怖や勇気のいる決断の連続だったようです。
2011年に患った「突発性難聴」や、独立後のインディーズ活動など、まるで下積みと成功が逆にきてるような変わった奇遇を味わったミュージシャンと言えます。
スガシカオの突発性難聴の原因と現在
2011年にスガシカオさんは難聴を患いました。
本人曰く原因は明らかになっていないみたいですが、一般的にはストレスなどが原因であることが多いです。
2011年と言えば東日本大震災など、日本人にとってはストレスフルな一年でしたね・・・。スガシカオさんがそのような状態になっていたことは一部のファンしか知りませんでした。
当時の難聴のことはスガシカオさん本人のオフィシャルブログで告白されています。
保険も効かず医療費も高く、さらには最初に診てもらった時は納得できず、長年の付き合いのある医者に診て貰い直したという。とにかく必死だったことが伺えます。
最終的にスガシカオさんは東洋医学に頼り、オフを作って海外でリラックスすることにしたそう。すると、すぐに効果が表れたのです。
同じ時期に独立したということで、ファンは不安でしかなかったみたいですが、スガシカオさんは主治医に「異例」と言わしめるほどの驚異の回復を見せたのです。
そして2012年の梅雨にはインディーズでの地道な活動を始めたのです。
ちなみに現在のスガシカオさんの難聴の容態はどのようになっているのか?
現状、おれの右耳は周波数帯によっても違うのだけれど、調子のいい時で70~80%くらいまで持ち直している。
ただ低音域全般と、ずっと「聞こえ自慢」だったスーパーハイ(高音域)の聴力はほぼゼロに近い、右耳のこの部分は残念だがもう一生戻らないだろう。
でも、一年もすれば聞こえないことにも慣れてしまうらしいし、左耳は人の数倍聞こえるから、まぁ良しとしている。
聞こえないなら、聞こえないことを強みにした戦い方が必ずある。ギターのコードを知らなくても、譜面が読めなくても、天才的なことをする奴が沢山いるのと同じだ。
音楽をやるのに支障のない聴力が戻っただけでも、おれは本当に幸運だと思っている。引用:スガシカオブログ
以前とは違う形でも、歌手活動するには問題ないほどに回復してるみたいです。
スガシカオさんは同じ音楽業界に、同じく難聴になる人が多くいるということで、自分のブログで難聴にかかって治療するまでの経緯と経過を綴っていたそうです。
スガシカオの独立の理由は?
スガシカオさんは元々バリバリのエリート会社員だったのは有名な話です。
SMAPに提供した「夜空ノムコウ」のヒットなど、その経歴は華やかにも見えます。
スガシカオさん本人も、CDが売れた時代の最後の恩恵を受けたと語っています。
しかし、音楽が売れない時代になってからは、各々で個性的な活動が必要だと感じたスガシカオさんは、早くも音楽活動のあり方について疑問を抱いていたのです。
独立後は地道なインディーズ活動で、メジャー時代と変わらぬ需要を誇り、その才能は音楽業界の人間に確信されました。
今でもスガシカオさんはいつでもインディーズに戻っても良いと、音楽活動を職業とは捉えないスタイルを貫いてます。
現在では「溺れてももがかない」として、目標を持って頑張ることだけが音楽活動ではないと異論を唱えてます。
ベテランミュージシャンにスガシカオさんのようなスタイルで動ける方が何人いるのか・・・。地道に頑張るのが当たり前だった学生時代のバイトや会社員時代の経験があったからこそ、いまのスガシカオさんのスタイルが確立されているのでしょうね。